アインの就活応援隊
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調剤薬局とドラッグストアは、ニーズが違う?

医薬分業とは、医師と薬剤師がそれぞれの専門領域に特化し、処方と調剤を分担して行うことを指します。その医薬分業率は年々上昇しており、2020年度の医薬分業率はなんと75.7%(※1)まで到達しました。このことから、ほとんどの患者さまが、自分が利用したい薬局を自分の意思で選んで薬を受けとることができるようになっていることがわかります。「門前」薬局だ、「面」薬局だと言っているのはもう過去の話。患者さまはすでに自分のニーズに合わせて、薬局を自由に選んでいるのです。

■患者さまが薬局、ドラッグストアに求めるニーズ

このランキングから、薬局を利用する患者さまとドラッグストアを利用するお客さまとでは、求めるニーズが全く異なることがわかります。私たち薬局は、医療機関として何よりも「患者さま」が利用しやすい薬局を目指すことが必要です。また、「ついでに買い物ができる」を選んだ割合は第9位で、39歳以下の若い方の比率が高い結果となりました。体調が安定している方や軽症の方が、「ついで買い」を求めているということと、高度な医療が必要とされるご年配の方やシビアな疾患を抱えている方は、薬局の利便性や薬剤師のスキルを求める傾向があるのではないかということが考えられます。薬局とドラッグストアは、それぞれの患者さまのニーズに合わせて貢献していくことが必要なのかもしれません。

■でも、大きな病院の前の調剤薬局って、地域医療に貢献できているの?

「病診連携」という言葉を、皆さんも聞いたことがあると思います。病診連携は、かかりつけ医と総合病院で、患者さまの症状に合わせて「地域」で患者さまの体調管理を行う体制のことを指します。しかし忘れてはならないのは患者さまの服薬情報。何を服用しているかだけではなく、どう服用しているのか、どう管理しているのかなど、副作用まで含めて薬の細かな服用状況を見るのが薬剤師の仕事なのです。そうした細かな服薬情報が必要な患者さまが、病院の近くの薬局を利用したいと思い、ご自身の服薬情報を預けています。

■地域医療への貢献度は、薬局の立地ではなく機能

かかりつけ薬局に求められている3つの機能はこちらです。

①服薬情報の一元的・継続的な把握と、それに基づく薬学的管理・指導
②24時間対応・在宅対応
③かかりつけ医を始めとした医療機関などとの連携強化

「家の近くにある」「病院の近くにある」などの立地ではなく、薬局がどのような機能を提供できるかが問われています。そのため、その機能を持ち、さらに充実させていけるように、アイングループは新しい薬局をつくっているのです。

■地域医療の「地域」の範囲は、患者さまによって変化する

人生を通して病気にかからない人はいません。軽微な疾患もあれば、生活に支障をきたすような病気を患うこともあります。患者さまはかかりつけ医に相談をしながら、その病気に対する検査や治療レベルを考慮して医療機関を選んでいます。その病気の治療が専門的であればあるほど、患者さまが医療機関を探す範囲も、近所から市内、都道府県へと広くなります。つまり地域医療の「地域」とは、患者さまの症状によって広さも変化するものなのではないでしょうか。

まとめ

医薬分業が進む前の薬局は、街の相談窓口でした。医薬分業の広がりとともに、相談窓口としての機能を充実して処方箋調剤まで広げた調剤薬局と、薬と一緒に日用品や食品なども買える、利便性を提供したドラッグストア。だから今でも求められるニーズが異なるのかもしれません。長く医療に携わってきたアイングループは、食品や日用品を販売することよりも、どんなときでも患者さまが相談しやすい「かかりつけ」として利用していただける薬局を目指していきます。

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