１. 未病から緩和まで幅広く対応できる薬剤師を育成

超高齢社会の進行を受け、薬剤師が活躍するフィールドは広がり続けています。アイングループでは、そのようなニーズに対応できるよう、若手薬剤師から、地域を支えるかかりつけ薬剤師、 在宅医療に対応する薬剤師に至るまで、さまざまな領域で活躍できる薬剤師を積極的に育成しています。
一方で、病気にならない社会を作り健康寿命を延伸するため、地域での健康相談や未病に対応できる薬剤師も多く育成しています。
薬剤師の仕事は、薬の専門家としての業務から、地域の健康そのものに関わる業務に広がり、それと共にさまざまなことを学び経験できるように変化しています。

２. がんに積極的に関わることができる！「専門医療機関連携薬局」の拡大

2021年8月に「機能別薬局の認定制度」がスタートし、患者さまが自分に適した薬局を選択できるように、薬局が「地域医療連携薬局」や「専門医療機関連携薬局」を標榜することができるようになりました。がん治療に積極的に関わる薬局が認定を受ける「専門医療機関連携薬局」には、外来がん治療専門薬剤師などの専門薬剤師が常駐し、地域のがん拠点病院と連携しながら積極的にがん治療を行うことができます。施行から3年が経ち、全国に199店舗（2024年8月末時点）の専門医療機関連携薬局が誕生し、日々増加しています。

アイングループでも41店舗（2024年10月末時点）が専門医療機関連携薬局と認定されており、専門薬剤師が日々がん患者さまに向き合っています。さらに多くの患者さまに寄り添えるよう、専門医療機関連携薬局の認定を全国で推進していきます。

３. 医療連携学術部が資格取得までの道のりをサポート

これらの取り組みを進めるために、アイングループでは資格取得のサポートを積極的に行い、がん分野については、100人以上のスタッフが日々資格取得を目指して取り組んでいます。専門部署である医療連携学術部がその学ぶ環境をサポートしており、症例検討会や勉強会を開催するなど社員同士が交流できる機会も設けています。
他にも、資格取得に関わる学会の所属費用はもちろん、病院研修などによる学びの場所の提供、アイングループの専門薬剤師が作成している自己学習ツールの配信などサポート内容はさまざまです。資格取得に挑戦するスタッフはこれらのサポートを受けながら、学習を進めることができるようになっています。

４. 「がん」だけじゃない！幅広い分野で専門性を高める全27種類の資格取得サポート

現在は、専門医療機関連携薬局の関係でがん分野に注目が集まっていますが、今後は、終末期医療やがん性疼痛に対応するため、緩和薬物療法に対応できる薬剤師や、医療的ケア児を積極的に受け入れることができる体制を構築することなども検討が進んでおり、薬局に求められる専門性はさらに多岐に渡ることが予想されます。
アイングループでは、今後の地域医療体制を見越して、がんや緩和、小児だけでなく、さまざまな分野の専門的な医療に対応できる体制を構築するため、医療連携学術部がピックアップした全27種類の資格取得サポートを行っており、幅広い分野で専門性を高めることができます。

アイングループの資格取得についての取り組みは、その数もさることながら、本人の意思を尊重した希望制であることも大きな特徴です。毎年決まった時期に、挑戦したいスタッフを募ります。どの分野の資格についても2年目から挑戦することができるので、ご自身が目指す薬剤師をいち早く実現することができます。
サポート対象となったスタッフについては、より学びたい分野に則した環境が整っている店舗に異動となったり、病院研修のスケジュールが組まれ、最短期間で症例が作成でき、資格取得につなげていけるような環境を整えています。