アインの就活応援隊
メイン画像

現役の専門薬剤師が、よく聞かれる質問に本音で答える!「資格の勉強ってどう進めた?」「資格取得してよかったことは?」

【おしらせ】
アイングループでは今冬も薬剤師になりたい皆さんに向けて、さまざまな就活イベントを行っています。
仕事体験会やWEB店舗見学、全国の社員とつながるWEB LIVEも開催されますので、ぜひ参加してみてください!
詳しく知りたい方はコチラから

インタビューに答えてくださった方は…

  
 

横山 瑞樹さん

2017年入社 東北大学卒業
取得した専門資格:外来がん治療専門薬剤師(BPACC)
配属店舗:アイン薬局古川店(宮城県)


Q1.現在どんな仕事に力を入れていますか?

調剤業務や服薬指導に加えて、外来がん治療専門薬剤師として抗がん剤治療を受けている患者さまのサポートに力を入れています。
具体的には、通院治療を行う患者さまの不安を少しでも軽減できるよう、処方箋の内容から服薬による身体への影響を予測し、効果がでているか、副作用が起きていないか、生活面への影響がないかなどを電話で確認する、服薬フォローアップを積極的に実施しています。
また、このような患者さまに適切なタイミングでアプローチができるスタッフを増やすために、自身で高めたがん領域の専門的知識を他のスタッフに展開し、専門性の高い薬剤師の育成にも取り組んでいるところです。



Q2.専門薬剤師の資格を取ろうと思ったのはいつですか?

1年目に配属された薬局で抗がん剤を使用している患者さまの服薬指導を行ううちに、がん治療により深く関わりたいと考えるようになりました。
通院でも安心してがん治療ができる環境をつくるには、地域で働く他職種の方々との連携が欠かせません。薬学管理だけでなく患者さまの暮らしまで支えられる薬剤師を目指し、会社の制度を活用しながら資格取得にチャレンジしました。



Q3.資格を取りたいと考えてから実際に取得するまで、どのくらいかかりましたか?

入社4年目から本格的に勉強を始め、そこから約2年かけて取得に至りました。
資格取得にあたって、学会・勉強会参加のサポート、研修を受けるためのシフト調整など会社や周囲の人たちに応援してもらえる環境があったことがとてもありがたかったです。
それだけでなく、私と同じように資格取得を目指す社員同士でチームを結成し、同じ志を持つ仲間と症例の共有や意見交換できたことも大きな励みになりました。働きながら資格取得に挑むことは簡単ではありませんが、周囲のサポートのおかげで最後まで走り切ることができました。

Q4.資格取得を目指していたときの悩みを教えてください。

これまで扱った経験がない抗がん剤を使用した症例について、処方の理由や目的を一つひとつ理解しながら覚えることに苦労しました。
専門薬剤師になるには、薬局の外来業務や病院研修で触れる機会がなかった症例の知識も必要です。扱った経験がある症例については、患者さまそれぞれの服薬経過や生活背景を踏まえて対応してきた過去の経験から、目的や実際の状況をイメージしながら覚えることができました。しかし、未経験の症例は教科書に書かれている以上の情報が見つからない場合もあり、悩むことがありました。そんなときも、アイングループには未経験の症例も学べる資料が揃っているので安心でした。



Q5.専門薬剤師になる過程で、重点的に取り組んでいたことを教えてください。

はじめての薬を扱うときに調べて、メモを取るのはもちろんですが、実際の業務に当てはめながら考えるようにしていました。
例えば、「患者さまの質問に答えるためにはどんな知識が必要か?」「働きながらがん治療を行う方に必要なフォローは何か?」など、頭の中で業務のシミュレーションをしていました。
そうすることで、疑問点や学ぶべき部分が明確になり、症例に対する処方内容が適切かを判断する軸にもなりました。

Q6.専門薬剤師として実際に働いてみて、資格が役に立ったと感じたときはいつですか?

むしろ役に立たなかった日がありません。特に、医師や訪問看護師、栄養士などの在宅医療チームと患者さまの治療計画について話し合う時に、この資格が活きていると実感します。
外来がん治療の専門家として本格的にがん治療を受けている患者さまと関わり始め、がんと向き合って日常を過ごしているたくさんの方を目の当たりにし、私たち専門薬剤師が患者さま一人ひとりのためにできること、やるべきことがまだまだあると感じています。



Q7.「専門薬剤師になってよかった」と思ったのはどんなときですか?

患者さまの小さな違和感に気づき、医師と連携をとりながら服薬リスクを軽減しつつ困ったことを解消できたときは専門薬剤師としてのやりがいを感じます。
以前、ご自宅で肺がん治療を続けられている患者さまを担当した時に、「薬を飲み込むのが難しくなり、抗がん剤の服薬が辛くなってきた」と相談がありました。そこで私は、この薬を中止した場合の体内動態への影響を考え、医師に中止ではなく処方変更を提案し、よりリスクの少ない薬への変更につなげることができました。
また、指先が割れる皮膚症状について、抗がん剤の副作用だと気づかずに複数の医療機関を受診していたことも判明しました。
目立つ症状ではなかったために見逃されていた副作用でしたが、知識を持っていたからこそ気づけたことだと思います。
このように、身につけた専門性を発揮し、服薬状況の改善や患者さまの負担軽減につなげることができているのは嬉しいです。



Q8.専門薬剤師として、これからやってみたいことや目指したい姿を教えてください。

がんと向き合う患者さまがどんな環境下であろうと、安心して治療を受けられるようサポートしていきたいです。
私にとって、資格取得はスタートラインでした。
せっかく得た知識や経験があっても、活かして働ける環境がなければ意味がありません。「抗がん剤治療を受ける患者さまと多く関われる薬局で働きたい!」と自ら希望した結果、現在の薬局に配属していただき、がんと向き合う患者さまの力になれていると日々感じています。
これからは後輩の育成や学会発表を通して、薬局薬剤師の活躍を伝える活動もしていきたいと考えています。



Q9.最後に、専門薬剤師に興味を持っている学生のみなさんへ応援メッセージをお願いします。

専門資格は取得すること自体がゴールではなく、その専門性を発揮できる場所に身を置き、多くの患者さまを支えていくことが真の目的です。アイングループには社員のチャレンジを応援してくれる環境とたくさんの仲間の存在があります。専門資格には達成が難しい要件も多いですが、アイングループのサポート制度を活用することできっと目標達成できるはずです!
新しい学びの先には患者さまだけでなく、そのご家族や関わる他職種の方々など、患者さまの暮らしを支える人との出会いが待っています。知識や経験を高めることで直接誰かのためになるのが薬剤師という仕事の魅力なので、がん領域に限らず、興味がある分野には自分からどんどんチャレンジしてみてください。皆さんの挑戦を応援しています!




もっと専門薬剤師の先輩の話を聞きたい方に! 直接質問して、自分のキャリアを深く考える絶好の機会です。

開催中のイベント「WEB LIVE」では、先輩社員の皆さんが全国各地から参加します!
専門薬剤師の先輩に直接お話を聞けるチャンスですので、専門資格取得に興味がある方は実際に話を聞いてみてくださいね。



アイングループのイベントについて、詳しく知りたい方はコチラから!

まとめ

専門薬剤師の資格についてたくさん教えていただきありがとうございました!
資格取得までの道のりは大変なこともありますが、専門薬剤師になったからこそ得られる経験や業務もたくさんあり、患者さまのためにできることが広がっていきます。
アイングループでは資格取得を目指す薬剤師が安心してチャレンジできる環境を整えています。これからも社員の皆さん1人ひとりを全力でサポートしていきます!

Other Recommend

調剤薬局とドラッグストアは、ニーズが違う?

調剤薬局とドラッグストアの違いについて、皆さんはどのように理解しているでしょうか?ドラッグストアでは日用品も多く販売しているので、処方箋調剤の待ち時間の間に買い物ができて便利。一方で調剤薬局は病院の近くにあるため、診察が終わったらすぐに薬をもらえるのが便利。どちらもそれぞれ異なるメリットがありますよね。しかし、「調剤薬局併設のドラッグストア」とは言うのに、「ドラッグストア併設の調剤薬局」とは言わないのはなぜでしょうか。実はそこに、調剤薬局として社会から求められているニーズが隠されているんです。

専門薬剤師や認定薬剤師になるには、単位や実務経験が必要

薬剤師の認定制度は、「○○専門薬剤師」や「○○認定薬剤師」などたくさんの種類があります。皆さんの中にも、資格取得を目指している方がいると思います。
今回はこの制度についてと、専門薬剤師や認定薬剤師を目指す社員を応援するアイングループの取り組みを紹介します。

アイングループの新人研修は薬剤師がつくる!

薬剤師として社会に出た後、わからないことだらけできちんと仕事をしていけるだろうか…。そう不安になる方も少なくないと思います。しかしご安心ください。アイングループでは、そんな悩みに寄り添える研修をたくさん用意しています。日々変わっていく薬局業界に合わせてすぐに実践できるように研修内容は社内で構成し、運営をしています。30年の歴史がある研修コンテンツと研修制度に込めた想いを紹介します。