新人薬剤師
2022年入社 明治薬科大学卒 長島ちひろ
豊富な研修によって、自分がこれから伸ばすべきスキルが分かる。
4月の新人研修では、社会人としてのマナーを学んだり、患者さまを接遇するためのホスピタリティを学んだりと、これから薬剤師として働くための基礎知識を身につけました。ただ、アインの研修はここで終わりではありません。店舗に配属されてからもフォローアップ研修があり、新人研修の際に学んだ内容をおさらいできるのです。そのため、頭では理解したつもりでも店舗では実践できていなかったことを学び直したり、自分が伸ばすべきスキルを見つめ直したりと、自分を振り返りながら成長している実感があります。こうした多様な研修を受けながら、現在は調剤、処方・薬剤監査に加えて服薬指導も任せてもらっており、日々多くの学びを得ることができています。
領域を閉じることなく、さまざまな役割を担っていきたい。
今後の目標としては、まずは1年目のうちに研修認定薬剤師の資格を取得し、患者さまに信頼していただける薬剤師を目指したいです。そのために、帰宅後や休日はe-Learningを活用し、資格取得に向けた勉強をしています。そして2年目以降は、1年目に自分が学んだことを生かして、OJTトレーナーとして後輩を支える立場になりたいです。実はその先の目標も既に持っていて、採用など本部の運営にも携われたらと考えています。目標がたくさんあって欲張りかもしれませんが、そうした多様な経験が、幅広い視点を身につけることにもつながると思うので、自分の可能性を狭めることなく前向きにチャレンジしていきたいです。
OJTトレーナー
2021年入社 東京薬科大学卒 堤麻衣
自分が新人だったときの先輩のように、相談しやすい環境を作る。
現在、薬剤師としての業務に加えて、OJTトレーナーとして新人薬剤師の教育も担当しています。教育といっても、店舗での仕事内容を教えるだけでなく、定期的に個人面談をして相談に乗るなど、スキルとマインドの両面からサポートしています。目指しているのは、自分が1年目だったときのOJTトレーナーのような存在になること。仕事だけでなくプライベートの相談にも乗ってくださるなど、気軽に話しかけやすい環境を整えてくださったことがとても助かったので、そんな先輩になれるよう、常に話しかけやすい雰囲気をつくることを心がけています。
ただ教えるだけでなく、考える力を養う教育を。
OJTトレーナーとして大切にしていることは、考える力を養う教育をすること。そのために、「こうやればいいんだよ」と教えるだけでなく、その理由も必ず伝えたり、報告を受けた際も「どうしてそう考えたの?」と聞いて、考え方に対するフィードバックをしたりと、行動の背景に目を向けるようにしています。これからもOJTトレーナーとして後輩の支えになれるよう、私自身も成長意欲を高く持ち、いっしょに頑張っていきたいなと思っています。
専門薬剤師
2013年入社 慶應義塾大学卒 畔柳 裕一
患者さまとそのご家族を想う気持ちを大切に
外来がん治療専門薬剤師として働いています。「がん」と一言で言っても、治療に向き合う患者さまの状況はさまざま。そのため、治療の方針や体調の変化を医師としっかり共有し、連携しなければなりません。服薬状況を確認しながら、患者さまやご家族とコミュニケーションをとり、寄り添っていく。専門薬剤師としての「知識」だけではなく、「患者さまとご家族を想う気持ち」ががんに関わる薬剤師にとって必要不可欠だと感じています。
「副作用に悩んでいます」報告だけでなく提案する医師との連携
外来がん治療専門薬剤師になったことで、医師との連携の中で提案できる選択肢が広がったと感じています。患者さまの体調を確認しながら、具体的で、複合的な提案ができるようになり、それを求められている気がします。「副作用に悩んでいます」と伝えるだけではなく、治療を継続し、副作用を緩和することを念頭において提案をしています。つらい副作用が緩和でき、患者さまの笑顔がみられることは大きなやりがいです。専門性を高めたい人は、ぜひアイングループの制度を活用して、キャリアアップしてください。
在宅医療
2012年入社 城西大学卒 遊馬 裕貴
ご自宅に伺うことで、より密接な服薬指導が行える
在宅医療の仕事内容は、皆さんもご存じかと思いますが患者さまのご自宅に直接訪問しお薬を届ける業務です。自分の目で患者さまの生活ぶりが見られるため、残薬チェックはもちろん、患者さまの具合や服薬状況を確認することができます。また、飲み忘れがないように、週ごとのお薬の取りまとめや患者さまのお部屋に合わせた配置などを考えるのも在宅医療従事者の仕事です。
多職種と連携し、患者さまの生活基盤を守っていく
お薬をきちんと飲めているかどうか。それが、在宅医療を行う上で最も大切な点です。患者さまの中には、お薬の置き場所を忘れてしまったり、また目立つ所に置きたがらない方もいらっしゃいますが、そういった方々に配慮しつつも適切に服薬していただけるよう日々考えています。そして普段通りに生活していただくこと。病院に行けない患者さまに対して、他の医療従事者と連携して、生活基盤を守っていくことが何よりも大切だと考えています。
薬局長
2015年入社 武庫川女子大学卒 田中 えり
ゼロから超好立地型薬局をつくるむずかしさ
現在、2021年に開局したばかりの超好立地型薬局にて薬局長をしています。シフト管理、在庫管理、人員教育、近隣薬局、病院との連携など、担当業務が多岐にわたっておりますが、その中でも特に重要視しているのが病院との連携です。定例会に参加しながら、病院の要望などを汲み取り薬局運営に生かしていく。そして病院のご利用者や地域の皆さまにとってより良いカタチを模索していく。開局したばかりの新薬局ですので、そういった柔軟さも求められていると感じます。
薬剤師の成長と薬局の成長を同時に叶えていく
一方、薬局内での連携力も大切です。優しく接するだけではなく、時に厳しく指導する。そういったメリハリをもたせながら、薬剤師の成長と薬局の成長を同時に達成していかなければなりません。そこにむずかしさや責任を感じますが、その分やりがいも多いですね。また、薬剤師時代には目の前の患者さまに集中していましたが、薬局長になった今では数字面にも気を配りながら働いています。問題点が数字になって表れたときに、自分ひとりの力で解決するのではなく、薬局内の仲間たちといっしょになって解決していく。そのためのリーダーシップをこれからも培っていきたいと思っています。
学会発表
2016年入社 東京薬科大学卒 白戸 達介
薬局で働きながら学会発表を行う日々
現在、現場で薬剤師として働きながら学会発表に参加しています。特に力を注いでいるのが“がん”について。抗がん剤による副作用はもちろん、実際の現場で得た気付きを発表し、どうやって薬局薬剤師が抗がん剤治療に介在できるかを発表しました。医師には言いづらいことも薬剤師になら相談できることがある。そこで知り得た情報をカンファレンスで共有して治療向上に取り組んだ結果を事例として報告し、賞を頂くことにもなりました。
いかに薬局薬剤師が抗がん剤治療に介在できるか
薬局薬剤師の介在価値を高めること、それが私の目標です。薬局薬剤師にできること、そして、すべきことを考え、広げ、業界に定着させていきたい。そのためには、まだまだ知るべきことが多くあると感じますが、学会に参加すると多職種の方と触れ合う機会も多いので、どのような意見でもとても参考になります。これからも、持ち前の探求心や向上心を生かし、業務および学会発表に努めていきたいと思っています。
考える薬局プロジェクトチーム
2008年入社 北海道科学大学卒 加藤 晋也
自ら考え、改善していくマインドを全国のアイン薬局へ。
私が所属している『考える薬局プロジェクトチーム』とは、その名の通りアイングループが実践している『考える薬局プロジェクト』を推進していくチームです。薬局は薬局ごとに色があります。どこの薬局も同じ運用では患者さまや地域にマッチしない。一つひとつの薬局が来院される患者さまや地域のニーズに合わせて、薬局業務について自らが考え、改善していける組織づくりこそ「考える薬局」なんです。そういったマインド及びサポートをひろげていくことがこのチームのミッションです。具体的には、薬局に訪問して課題点を共有したり、その課題の解決策を薬局スタッフと一緒に行動していくサポートをしています。
待ち時間の短縮と患者さまの満足度を向上させる。
患者さまからの要望として多く聞かれるのが“待ち時間”への対策です。長い、短いもありますが、体調が悪かったり、検査で体力を消耗されている患者さまが感じているストレスを少しでも軽減させるべく、スタッフの動線を改善したり、業務スキルの向上施策など、あらゆる面から課題解決の糸口を探っていきます。私たちプロジェクトチームの役割は答えを提示するだけではなく、そういった解決のための進め方を店舗スタッフと共有することも大切と考えています。患者さまを想えば想うほど、課題はどんどん見つかります。解決する方法を探れるようになることでどんどん薬局は良くなっていく。薬剤師が薬剤師業務だけではなく、その先の患者さまのことも考えられるようになる。そうやって一歩ずつ、薬局、薬剤師の質を高めていきたいと考えています。
安全対策
2008年入社 慶應義塾大学卒 澤田 翔平
薬局が違えばお薬も変わる。その都度、対策の方法も変わる。
全社の安全対策を担当しています。薬の渡し間違いなどの事故を未然に防ぐために、全社の安全管理状況を把握し、問題があれば施策を考える。そして、その施策を全社に浸透させることが目的となります。しかし、薬局ごとに扱う薬も違えば環境も違うため、施策を浸透させるのは一筋縄ではいきません。支店ごとにどんな施策を行っているのか、どんな問題があるのか、どうすれば問題を解決できるか。通常の業務に支障をきたさないようにしながら、事故を未然に防ぐために日々考えを巡らせています。
ミスを撲滅しゼロにする。患者さまを決して不幸にさせてはいけない。
アイングループ全体で見れば、扱う処方箋は一日に何万枚にもなります。ときには、処方箋自体にも記載の抜け漏れがあることもありますので、薬剤師のミスをなくすのはもちろん、ミスに気づけるようにするのも薬局のクオリティに大きく影響します。そのレベルを一段一段向上させていけるのは、この仕事の醍醐味かもしれません。そして、来てくれる患者さまを決して不幸にしないこと。ミスを撲滅しゼロにするために、これからも安全管理能力を高めていきたいと思っています。
研修担当
2009年入社 北里大学卒 糟谷 知美
相互的なコミュニケーションができる、参加型の研修を作る。
研修担当の仕事は、新入社員研修やフォローアップ研修、管理薬剤師研修など、社内で行われるさまざまな研修の企画・運営を行うことです。また、アイングループの研修は企画から運営まで一貫して社内で内製しているため、研修当日に講師として登壇することもあります。この仕事をする上で心がけていることは、相互的なコミュニケーションができる参加型の研修を行うこと。特にコロナ禍以降は、オンラインでの研修も積極的に取り入れつつ、ディスカッションの場を設けたり、一人ひとりに発表してもらったりなど、一方的な研修にならないよう工夫しています。
全国の社員の成長を感じられることが、この仕事のやりがい。
アイングループの研修がなぜここまで充実しているのか。その理由は、社員の成長が会社の成長につながるという考え方を会社全体で大切にしているためです。だからこそ、これからも「どうしたらスタッフの成長につながるのか」を念頭に置き、従来の形式にとらわれずにさまざまな研修を生み出していこうと考えています。「薬剤師としてちゃんと働いていけるのだろうか」と不安に思っている学生の方もいるかもしれませんが、全力で成長をバックアップするため、安心して入社していただけると嬉しいです。
店舗開発
2004年入社 北里大学卒 畑中 高行
店舗開発とは、営業職のような仕事。
店舗開発という仕事は、その名の通り新たな店舗を開発する仕事です。しかし、どこに建てても良いわけではありません。また、競合薬局がなければそれで良いわけでもないのです。まずは、病院やクリニックが『処方箋を外に出す必要があるか?』という点が大事。病院やクリニックにヒアリングをし、ときには処方箋を外に出すことのメリットを伝えます。何度も何度も足しげく通うこともありますので、営業職のような仕事スタイルだと思います。
相手の立場になって病院経営を考える。
この仕事をする上で大切なのが、洞察力と観察力です。この地域に薬局が必要かどうか、この病院に薬局が必要かどうか。すべて目に見えない部分ですので、耳でお話聞きながら、自ら気づく力が重要になります。そのため、経営脳が養われていきますね。病院のオーナーと話し、相手の立場になってこれからの病院経営を考えること。そして、お互いがWIN-WINになれる最高のカタチを目指していく。そうしてできた新店舗を見ると、やはり感慨深くなります。
医療連携学術
2012年入社 京都大学卒 松村 敦子
専門薬剤師を目指す社員に伴走し、成長をサポートする。
現在、医療連携学術として、主にがんの専門薬剤師を目指す社員の育成を担当しています。仕事内容は多岐にわたり、勉強会の企画や介入事例の症例の添削、また「もっとこういう介入ができたんじゃないかな?」「こんなアプローチをしてみてもいいかもね」など、アドバイスも行っています。この仕事は、社員一人ひとりと深く向き合うことが多いため、性格や目標ごとにアドバイスを変えるなど、それぞれの社員に合わせた対応を心がけています。自分がアドバイスしたことで、患者さまとの関わり方が変わってきたり、できることが増えたりと、社員の成長を身近で感じられることが一番のやりがいです。
専門性がより求められる時代だからこそ、専門薬剤師を育てる仕組みをつくりたい。
これからは、薬剤師の専門性がより求められる時代になっていくはずです。だからこそ、専門性に特化した研修の中でディスカッションをしたり、学会活動を行ったりと、個々の力を引き出していく必要があると感じています。また、社員が専門性を伸ばしたいと思ったときに、すぐに相談できる場所を社内に用意しておくことも大切です。そのために、専門薬剤師を育てるだけでなく、育った専門薬剤師が次の専門薬剤師を育てていけるような仕組みづくりに力を注いでいこうと考えています。
地域連携
1998年入社 北海道科学大学卒 山口 俊司
地域包括ケアをいかに推進させていくか。
地域連携という仕事は、簡単に言えば、薬局・病院・地域が連携し、その地域の医療レベルを高めるための活動になります。具体的には、『地域包括ケア』と呼ばれる施策の推進です。ご高齢者や重度の病を抱えた方に対して、医療従事者が連携して自宅療養できるようサポートする。医師はもちろん、ケアマネージャー、ヘルパーなどとも密に連携することで、わざわざ病院に行かずとも療養することが可能になるのです。
患者さまのために、どこまでも輪をひろげていきたい。
対自治体、対企業、対医療機関と、これまで連携してこなかった各組織を連携させ、チーム医療を実践するための土台を築くというのは非常にむずかしいことです。しかしその分、患者さまに貢献できる幅もひろい。地域によって、連携の仕方も規模も大きく異なるため、今でも手探りで地域連携を進めていますが、これからも諦めることなく連携の輪をひろげていきたいと考えています。